ヒゲクジラとハクジラの外部形態

イルカとクジラの違いについて 【3】

イルカとクジラの違い 【3】はイルカとクジラの「身体の各部名称について」です。


ヒゲクジラ亜目の外部形態

ヒゲクジラ亜目の外部形態
ヒゲクジラ亜目の外部形態

 吻   :鼻面。頭骨の上顎もさします。
クジラヒゲ:
上顎の内側に垂れ下がるケラチン質の板。歯の代わりに餌をとらえるのに用いられます。
ヒゲ板の密度や房毛の粗さは種によって異なり、ヒゲ板の数や幅、長さの比率などと合わせて種の同定の規準になっているそうです。

ヒゲクジラ亜目の外部形態
ヒゲクジラ亜目の外部形態
ヒゲクジラのウネ
ヒゲクジラのウネ


ウ ネ:一部のヒゲクジラ類に見られる、多数の長い溝。
顎の先端から後方へ伸び、ヘソの付近まで達します。(ヒゲクジラ類でもウネのない種があります)

尾 柄:クジラ類とジュゴンの背ビレと尾ビレの間の側扁した部分、尾ビレの付け根の細い部分、尾の直前、尾と体をつなぐ部分をさします。(ジュゴンはクジラ目ではなく、海牛目に分類されます)

ハクジラ亜目の外部形態

ハクジラ亜目の外部形態
ハクジラ亜目の外部形態

脇窩(えきか):人間で言う「脇の下」にあたり、海棲哺乳類ではヒレの下をさします。
尾 柄    :クジラ類とジュゴンの背ビレと尾ビレの間の側扁した部分、尾ビレの付け根の細い部分、尾の直前、尾と体をつなぐ部分をさします。

ハクジラ亜目の外部形態
ハクジラ亜目の外部形態
ハクジラ亜目の噴気孔
ハクジラ亜目の噴気孔


クチバシ、または吻:クチバシ、または鼻面。頭骨の上顎もさします。
ヒゲクジラ類の場合ではクチバシではなく、「吻」と呼びます。(クチバシがないので)
口唇線:ヒゲクジラ類の場合では、この口唇線を縁取るように「クジラヒゲ」があります。
クジラヒゲとは、ヒゲクジラの上顎の内側に垂れ下がるケラチン質の板で、歯の代わりに餌をとらえるのに用いられます。
 溝 :一部のヒゲクジラ類では、この辺りに多数の長い溝があり、これを「ウネ」と呼びます。
ウネは顎の先端から後方へのび、ヘソの付近まで達します。