オキゴンドウ

オキゴンドウの生態

和名:オキゴンドウ
学名:Pseudorca crassidens
英語:False killer whale 仏語:Faux-orque 西語:Orca falsa

オキゴンドウの分類:クジラ目ハクジラ亜目マイルカ科

オキゴンドウのサイズ

新生児:体長1.5〜2.1m
成 体:体長3.7〜6m ♂6m ♀体長5m
    体重2,000kg(大きな雄の場合)

オキゴンドウのウォッチング最適地と適期

オキゴンドウのウオッチング最適地はハワイ(ハワイ島)で、適期は一年中です。

日本では小笠原や伊東市の富戸などで見られ、
オキゴンドウはハンドウイルカの大きな群に混泳していることもあるそうです。

オキゴンドウの地理的分布

地理的分布
地理的分布

オキゴンドウは、熱帯から暖帯の水深の深い沖合に棲息しています。
通常の場合、北緯50度以北、または南緯50度以南には分布しないそうです。

オキゴンドウの特徴

オキゴンドウ
オキゴンドウ
オキゴンドウの体型は細長く、前頭部はクチバシのない事が特徴です。
背ビレは細い鎌状で、先端はやや丸みを帯びています。
胸ビレは前縁部が張り出している事が特徴で、最良の同定の規準とされています。

体色は黒っぽい灰色〜黒色で、胸の部分に白っぽい灰色の斑紋があります。
頭部に白っぽい灰色の部分がある場合もあるそうです。

オーストラリア、南アフリカ、スコットランドではオキゴンドウの頭蓋に違いがあり、
これらの海域には異なる個体群が存在する事を示しています。

オキゴンドウの歯は大きく先が尖っており、断面は丸くなっています。
本数は、上下の顎に7〜12対の歯が並びます。

オキゴンドウの行動

オキゴンドウ
オキゴンドウ
熱帯海域に棲息する多くのイルカ類と同様に、オキゴンドウについての情報は少ないそうです。

群は多くの場合10〜60頭ですが、より多くの個体が群れることもあります。
オキゴンドウは「マス・ストランド」の多い種として知られていますが、「マス・ストランド」とは3頭以上の鯨類・海牛類が陸に上がることをさします。それは生死や意図的・偶発的であるかは問いません。

オキゴンドウは高速で遊泳するとても活発な種で、中型のクジラ類と言うよりは
小型イルカのように動きます。

オキゴンドウは基本的に魚類や頭足類を食べていますが、小型の鯨類やザトウクジラを襲うこともあります。また、海域によっては延縄漁の「コマセ」を食べるので、漁師達に嫌われています。

繁殖時期・・・不明

オキゴンドウ Memo

2005年6月に約100頭のオキゴンドウが西オーストラリア州のジオグラフィー湾に打ち上げられたそうですが、専門家の指導のもと、1,000人以上のボランティアの手で海へ帰されました。

コビレゴンドウもこのような奇妙な行動をとるようですが、原因は謎だそうです。