3種のマナティとジュゴン
- 海牛目マナティ科(Sirenia Trichechidae)
- 海牛目ジュゴン科(Sirenia Dugongidae)
現生の海牛目は、3種のマナティとジュゴンの4種です。
(アメリカマナティ、アマゾンマナティ、アフリカマナティの3種)
5番目の種にあたる北太平洋とベーリング海のステラー海牛は、乱獲により1,700年代に絶滅してしまいました。
海牛目は鯨(クジラ)類と同じ完全な水棲で、唯一の草食性海棲哺乳動物です。
それは海牛類が他の海棲哺乳類ほどには海洋に適応していないという事でもあり、
マナティは生涯のほとんど、あるいはすべてを淡水または汽水で過ごします。
現存する4種はすべて熱帯と亜熱帯の生息域に限局されていますが、
ステラー海牛は特別で、寒帯から亜北極圏に棲息していたそうです。
海牛類は共通して、がっしりした身体、丈夫で厚く体毛のほとんどない皮膚、
肉付きの良い鼻づらの上端、または先端にある一対の鼻孔を持ち、耳介・後肢はありません。
マナティとジュゴンの違い
ジュゴン:ジュゴンの尾ビレは切れ込みがあり、クジラ類の尾ビレに似ています。
ジュゴンには切歯(牙)があり、ヒレに爪はありません。
マナティ:マナティの尾ビレには切れ込みがなく、丸い尾をしています。
マナティの成体に切歯(牙)はありません。
アメリカマナティまたはアフリカマナティの胸ビレは爪がありますが、アマゾンマナティにはありません。